高尾駅乗り越し客に救いの手 きくや旅館高尾通信

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乗り越し客に救いの手 きくや旅館(ホテル)

 高尾山の玄関口、高尾駅の北口、甲州街道に面する旅館「きくや」には、昭和25年開業。
 30年代には「乗り越し旅館」のあだ名がつき、15人ほど泊まれる客室はいつも満員だったそうです。

 駅から見える屋上看板の電灯がついていれば「空室あり」のサインとのこと。      
午前0時55分、終点・高尾駅に着き、大半が降りた後、座席に残された酔客が必ず数人。
 眠っているうちに下車駅を通り越し、気が付くと高尾山が目の前にある。上りの最終電車は24分前に出てしまっており、もうどうしようもない。 

 旧国鉄時代には、この到着ホームには、リヤカーが常備されていたそうだ。泥酔した客を乗せて駅外に運ぶのに使ったそうだが、さすがに「客を物扱いしている」と苦情があり、民営化の頃からか使用されなくなったとか。何でも駅前に待機するタクシーの運転手達はこのリヤカーを『特別快速』と名付けていたとか。  

 さてここが思案のしどころ。立川まで6000円、三鷹までだと10000円。それではと駅前に出てみると「きくや」のネオン。どれほどか皆さん救われたことでしょう。


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