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とんとんばなし

 高尾山を始め、八王子一帯では「昔話」のことを”とんとんばなし”と呼んでいますが、このとんとんばなしには三つの意味があると言われています。     

 ひとつめが、とんとんというのはトントン拍子のことで、軽快に話が進むということで、みんな最後はめでたしめでたしという形で終わるということからきているようです。
 比較的短い話が多く、聞く方にとっても苦痛にならず、とんとん話が進む様子からきたものです。

 ふたつめがとんとんの意味が遠い遠いという意味で、昔昔と同じ意味のようです。昔話のことだから時にはつじつまの合わぬこともあるが、それはそれ昔話なのだから適当にかしこまらずに聞いてくれという気持ちがこめられているようです。

 みっつめがとんとんというのは、尊い尊いという意味を込めたものでありがたいお話ということです。高尾山の薬王院を始め八王子には神社仏閣が多いものですからやや説話風な昔話が多いようです。
 いずれにせよとんとんばなしは疑うことをしない単純さ、素朴な説話を生み出したここ高尾山を始めとする八王子の人々の気質によるものなのかもしれません。

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