高尾の豆知識 


  

4-16.撫(な)で木札


 高尾山薬王院で3月14日、春の恒例行事「高尾山火渡り祭り」が行われる。会場の「高尾山麓自動車祈祷殿広場」は京王高尾山線「高尾山口駅」下車すぐ。

 高尾山薬王院は、天平16(744)年、行基が聖武天皇の勅命を得て、薬師如来を安置して開山されたと伝わる真言宗智山派の大本山で、成田山新勝寺(千葉県成田市)、川崎大師(神奈川県川崎市)と並んで関東三大本山の一つとして知られる。本堂は標高約600メートルの高尾山頂に位置するほか、山中に同院の諸堂が数多く点在。中でも「自動車祈祷殿広場」は高尾山のふもとにあり、「人車一体の『おはらい』」をする場として日ごろは交通安全祈とうを行っている。

 高尾山には「水の行」「火の行」の2つの荒行があり、このうち「火の行」を一般公開する。火をたいて祈りを捧げる護摩修業としては同院の中でも最大の行事であり、高尾山本尊飯縄大権現の衆生救済の御誓願に基づき、御護摩(浄火により災厄を払う火の行)を修行することにより、世界平和、息災延命、災厄消除、交通安全、身上安全等を祈念するものです。

 当日は積み上げたヒノキの葉に火をつけ、札を護摩木としてその中に投げ込んでたき上げる。この札は御本尊飯縄大権現様の御手とされており、信者や一般の参加者が事前に200円を払って受け取り、氏名・年齢をお札に記入し、様々なお願い事の祈りを込めて高尾山火渡り祭の柴燈大護摩供の護摩木として火中に投じ、その願いを成就させるという霊験あらたかな御札といわれている。体の悪いところをなでさすなでた後にたき上げると御本尊様よりお加持を賜わり、病魔を滅するご加護を得、病魔がなくなるということから「撫(な)で木札」と言われている。その後、高尾山の修験者である山伏たちが白装束に身をかためた上で、護摩木の残り火の上を裸足で渡り、世界平和、息災延命、災厄消除、交通安全、身上安全等を祈願する。なお、一般の人も「火渡り」に参加できます(人数制限なし)。




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