高尾の豆知識 


  

5-1.お掃除小僧さん


 高尾山に訪れた方達からは、次の二つの声が聞かれます。
ひとつは「高尾山はいつ来てもごみがなくてきれいね」そしてもう一つは、「なぜ高尾山にはごみ箱がおいてないの。不便ね。」

 一見、矛盾しているようなこの二つの事柄は、実は高尾山を愛する地元の人達の悪戦苦闘の歴史をご紹介すれば、納得がいくことと思います。         
都心からも近いところにこのような自然がそのまま残っている高尾山は、休みともなるとたくさんの方達が自然に触れようとやってこられます。一頃は、山頂周辺には、決してそのままでは土にかえってはくれない空缶やビニールが散乱し、いたるところでごみの山を作っていました。片づけても片づけても、心もとないハイカー達のぽい捨てによって、ごみが消えることはありませんでした。
 30年に渡る悪戦苦闘の結果ごみ箱やごみ穴を一切なくしてしまえばという、またなんと画期的というか、一見、無謀な試みを思い付いたのです。早い話が、持ってきたごみは家まで持って帰ってもらおうという、考えてみればしごく当たり前で、一番簡単な方法なのです。         

 自然を求めて高尾山に来る人ならばきっと理解してくれるだろうと最初はおそるおそるのスタートでしたが、結果はみてのとおりです。もっとも、折角、山から持ち帰ったのに、ごみ箱を見つけるとごそごそとリックサックからごみを取り出し捨てているハイカーも多いとJR高尾駅の構内のごみ箱を掃除するおじさんはため息をついていました。

 皆さんはそんなことはないですよね。                       
 さて、そんなわけで山がきれいななれば、そこに生きる植物や動物もきっとすくすくと育ち、人も元気になっている。そんな願いをこめて、平成5年に山麓広場と山頂にお掃除小僧さんが建立されたのです。お掃除小僧さんは、ごみ持ち帰り運動発祥の地のシンボルだったのですね。



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