高尾山の雑学・豆知識

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高尾山に山岳救助隊が走る

 山岳救助隊とは、通常、警察官によって構成される山岳救助隊です。
 登山シーズンや事故発生時だけ活動する民間運営の救助隊もあるようです。  

 山岳救助隊は、遭難事故が発生した場合、管轄の警察署を中心に地元山岳会や消防団の協力も得ながら救助活動を行います。
 遭難者の救出、救護だけでなく、登山に関する啓蒙活動や野生動物の保護活動もその仕事のうちに含まれているようです。

 さて、高尾山を管轄とする高尾警察署山岳救助隊は、2007年6月21日に発足しました。
 警視庁管内では青梅署、五日市署に次いで3隊目の山岳救助隊となります。

 昨今の登山ブームで、高尾山でもハイカーの増加に伴って、滑落や道に迷うなどの遭難事故も急増している。
 例えば2017年で言えば、遭難の原因は、滑落、転倒、道迷い、疲労、病気などさまざまです。
 多くが無事に救出できましたが、死亡が5件、重傷が18件ありました。
 死亡事例のうち2件は病死で、56歳の男性が急性心筋梗塞、50歳の男性が急性心機能不全でした。
 それに自殺(首吊り)が1件。あとの2件は滑落で亡くなっているそうです。

 これらを踏まえ、高尾山岳救助隊が発足したのは2007年。
 警備課長を隊長として隊員18名、支援班4名の総勢22名からなります。
 隊員は過半数強が地域課ですが、ほかにも警備課、刑事組織犯罪対策課、生活安全課、交通課からも参加しています。
 月に1度のペースで山岳救助訓練を行い、シーズン中は高尾山のパトロールも行っているそうです。

 守備範囲は高尾署管内の高尾山(標高599m)、小仏城山(こぼとけしろやま・670m)、景信山(かげのぶやま・727m)、堂所山(どうところやま・731m)、陣馬山(じんばさん・855m)など高尾山系と呼ばれる山々です。

 高尾山は、中腹までケーブルカーやリフトで登ることができる手軽さから軽装で登山する人が少なくありません。高尾山岳救助隊は、ホームページで次のように呼びかけています

(1)山の天気は変わりやすく、また下山するときは暗くなっていることもあるので、雨具、ライト、水、地図、非常食を携行してください。
(2)低い山でも、ヒールのある靴やサンダルは危険です。登山靴などしっかりした靴で登山し、シーズンにこだわらず防寒着を携行してください。
(3)救急用の医薬品や包帯、絆創膏などを持参してください。
(4)家族に行き先を伝えてから出発し、定時連絡を行ってください。また登山計画書を作成し、登山ポストや最寄りの警察署、交番へ提出してください。
(5)初心者だけでなく経験者と一緒に登山してください


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