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山での調理

 さて、それではいよいよおまちかねの「食事」です。アウトドアでは立派なキッチンがあるわけではありませんから、自宅で調理するよりもかなり手間がかかることを、まず念頭に置いてください。 

 行きあたりばったりで考えるよりは、ある程度の計画をたてておいたほうが、時間を節約して、他の楽しみにさける時間も増やせるというものです。
 昼食は、食べやすく腹持ちの良いものを選びましょう。
 入手の困難性もありますが、パンやおにぎりが一般的です。
 食事は、歩き初めて5時間後ぐらいがよい12時に取るる必要はなく、暖かいお茶などでゆったり過すことも大切、食後に果物もいいですね。

キャンピングフーズ・・・
  最近山の専門店では、アルファ米などを使ったドライフードが売られています。軽くて中には水を加えるだけで調理できるものもあります。

レトルト食品・・・
  山の定番食品。バーナー(ストーブ)、コッヘル、水さえあればどこでも簡単に調理できます。

インスタント食品・・・
  手軽でなんといっても愛用者は多く、カップラーメン、カップスープ、味噌汁、袋麺など多種多様に揃っています。

嗜好品・・・
  コーヒー、紅茶などあたたかい飲み物が山では嬉しいもの。カップ入りも販売されているので利用するといいでしょう。

○朝食

 山では朝早く出発することが原則ですので、朝食はすぐに用意でき、食べやすくて 胃に負担をかけないことがポイントです。
 朝食にはすみやかに体温を上昇させ、脳のはたら きを活発にする役目があり、必ずとるようにしたいものです。
 エネルギー源となるご飯や餅など の糖質が豊富な食品と、体温をすみやかに上昇させるのに有効な栄養素でチーズやベー コンに多く含めれるタンパク質をとるとよいでしょう。

○ 昼食

 すみやかにエネルギーになる糖質を中心とした食事が基本。朝食はなるべく消化が良くて、調理も簡単なものというのが基本です。
 スープにパン、コーヒーといったところでしょうか。トレッキング中にお腹が空いたら、温かい紅茶に、チョコレートやビスケットなどの行動食でティーブレイク。
 スムーズな行動のためにも簡単で時間のかからない食事が第一の条件。
 約1時間が目安である。コンロを使用す る場合には温かい飲み物とパンなどすぐに食べられるものがメニューの中心。
 コンロを使用しない場合にはパンにチーズやサラミなど、火を加えなくてもそのまま食べられる ものが中心。

○ 夕食

 夕食は、一日の疲れをいやし明日への活力を養うための疲労回復とパワーアップの食事です。
 体を芯から温め、水分がたっぷりとれるような献立を中心に考えるといいですね。
 豚汁やカレー、シチュー、ラーメンなどは山の定番メニューですが、いずれもこの条件を満たしているメニューです。
 朝や昼食で不足しがちな栄養素をとるためにも多種類の食材を使うとよう工夫するとよいですね。
 とくに、秋口から冬にかけての夕食は、外気も下がって冷めやすいので、できたての温かいうちに食べられるメニューがいいでしょう。


 ところで、登山では一日の多くの時間を「歩く」時間に当てる必要があります。
 食事の準備や片付けに費やす時間があんまり長いのは避けたいものです。
 食事の準備から食べ終わった後の片付けを完了するまで1時間以内、というのがひとつの目安ではないでしょうか。
 しかし、いくら楽しい食事をしたいとはいっても、考えなくてはならないのは、食料の重さです。
 言うまでもなく、登山では全ての荷物は自分で背負って行くのが基本です。
 あんまり沢山のものや重いものを持っていくことは出来ません。
 登山中の食事の準備面で最優先されるのは「食材や調理道具の軽量化」といえるでしょう。
 すべての食材や調理道具のひとつひとつがどのくらいの重さで、全体で何キロになるか考えなくてはいけません。
 またあまりにかさばるものはザックに入れづらいのでなるべく避けるのが基本ルールです。
 調味料はなるべく少なく、必要最低限で使いきれる分だけ用意します。
 塩や砂糖などはラップや小さな袋に必要な分だけ入れて持参。
 醤油など液体類を持っていくならお弁当についてくるミニボトルに詰め替えてください。