高尾山から関東ふれあいの道高尾通信

高尾山の登山コース

関東ふれあいの道は、高尾山にも

 関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方、一都六県をぐるりと一周する長距離自然歩道で、総延長は1,655kmです。
 自然に親しむ事を目的に整備された道「長距離自然歩道」のひとつとして「東海自然歩道」「九州自然歩道」「中国自然歩道」「四国自然歩道」に次ぐ5番目の自然歩道として整備されました。

 東京都八王子の梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、太平山、筑波山、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいて、埼玉県,群馬県,栃木県,茨城県,千葉県,神奈川県を経由して首都圏を一周します。平成22年度、栃木県コースの整備が完了したことにより、総延長1,799km、全160コースになりました。
 美しい自然を楽しむばかりでなく、田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことのできる道です。

 より多くの人々が利用できるよう10km前後に区切った日帰りコースを144コース設定し、それぞれ起終点が鉄道やバス等と連絡するようにしてあります。

 八王子市内には、この内3コースがあります。 このページでは、高尾山にかかわる2つのみち「湖のみち」「鳥のみち 」をご紹介したう えで、みなさんのご参考にその他のみちについてもご紹介してみましょう。

湖のみち


梅の木平~三沢峠~大洞山~城山~高尾山~高尾山口駅        
距離:16.2km 時間:5時間30分        

 「湖の道」は高尾山口駅から20分ほど歩いた場所にある梅ノ木平を起点として、大垂水峠、城山を経て高尾山を下りるという16キロほどの道のり。大垂水峠、城山、高尾ビジターセンターなどが見どころ。        

 スタートの梅の木平へは、バスもありますが、本数が少ないので京王線高尾山口駅から歩き始めたほうがよいでしょう。梅の木平までは,高尾山口駅から国道20号線を南へ徒歩20分程度です。        

 南浅川町梅の木平を起点に南西に向かい,沢沿いの道を小1時間程度歩けば三沢峠に着きます。城山湖のそばを通って北西に,湖を時々見ながら歩くと大垂水(おおだるみ)峠です。ベンチも所々に設置されていますので、天気が良ければのんびりと湖の水面がきらきらと輝く様を腰を落として眺めてはいかがでしょうか。

 大洞山からは城山が見えます。        
大垂水峠まで下ると今度は一丁平までの登り道に変わります。一丁平までのこの登り道はなかなか辛いですが、展望は非常によく今度は相模湖がよく見えます。城山を経て(東海自然歩道と重なって)高尾山口駅までのコースは、自然研究路としてよく整備されていますので、安心して下ってこれます。

鳥のみち

高尾山口駅~高尾山~景信山~陣馬山~陣馬高原下        
距離:19.4km 時間:6時間                

 高尾山口駅から陣馬高原下までの19.4kmの道程。名所はいずれも眺めのよい景信山から陣場山にかけては、野鳥の種類が豊富です。          
 高尾山口駅から(東海自然歩道と重なって)小仏城山経由で陣馬高原下バス停までのコースです。 高尾-陣馬間ハイキングコースはまさにこの「関東ふれあいの道・鳥のみち」なのです。 登山道や道標もしっかりとしており特に休みの日は家族連れも賑わい、休憩所や売店、トイレも完備されています。        

 高尾山の頂上へ登る道はいくつかありますが、これは自然研究路の方をご参照ください。始めての方はやはり1号路をお勧めします。高尾山頂に着いたらできれば都立高尾ビジターセンターに寄って高尾の自然や情報を手に入れていきましょう。        

 さて高尾山頂から陣馬山までの間は、一丁平、城山、小仏峠、景信山、明王峠などところどころに休憩所が設けられていますので、適当に一休みしながら無理をせずに歩きましょう。        
 陣馬山頂は高原の雰囲気ですがすがしい山の風にあたることが出来ます。あまり急な起伏もなく歩きやすい尾根道ですが、行程が20km近くありますので体調を考えて無理をせずにチャレンジしてみてください。

富士見のみち


>陣馬高原下~和田峠~生藤山~上川乗         
距離:14.7km 時間:6時間        

 陣馬高原下から檜原村の上川苔までの14.7kmの道。自然林のある峠と尾根伝いの道で展望がきき、とくに標高990mの生藤山から眺める富士山は絶景です。    
    
 陣馬高原下バス停から和田峠に行き,陣馬山とは反対側に向かい,八王子で一 番高い場所の醍醐丸(だいごまる:867m),1000mを越える連行山(れんぎょうさん:1019m),山頂の景色は良いが登るのが大変な生藤山(しょうとうさん),そして富士山が良く見える景色最高で,武蔵國(東京都)・相模國(神奈川県)・甲斐國(山梨県)の3つの国にまたがる三国山から北西に向かい上川苔バス停までのコースです。        

 文字通り富士山がよく見える本当にすがすがしい落ち着いた山の雰囲気が味わえるコースです。三国山は特にヤマザクラやツツジが季節の彩りを添え、春の穏やかな陽気も味わえる山でもあります。

歴史のみち


上川乗~浅間尾根~北秋川橋        
距離:9.0km 時間:4時間        

 檜原村上川苔から檜原村の北秋川橋までの8kmのコース。標高が850mの浅間嶺や時坂峠の景色が見どころ。浅間尾根の道は甲州中道といわれた歴史のある官道です。  

 上川乗バス停で下りるともうそこはひなびた風景、本当にここが東京かとおもうような空気までのんびりとさせるようなほっと一息つけるような山里が広がっています。登山道の入口は立派な旧家の前に道しるべがありますのですぐにわかるでしょう。ここから浅間尾根に向かいやや急な山道を登っていきます。  
      
 この道は実は昔の交易路です。現在のあきるの市あるいは山梨からの交易路として重要な役目を担ってきたのだと言います。 浅間尾根からは右手に沢が流れはじめが、この沢は払沢の滝へつながる沢でもあります。するといきなり山の中に「かぶと造り」の大きな旧家が現れます。

 かぶと造りというのは屋根裏が養蚕場になっているこの地方に見られる独特の建築です。昔交易路として栄えてきたころにその休憩所として栄えた豪商の家です。時坂峠には石仏が並んでおりその先には小さな祠、その先には時坂の集落が見え隠れします。時坂峠を下りるとまもなくこの道の終点、そしてしばしタイムトリップした現在への帰り道です。

参考文献            
     高尾山 GUIDE BOOK  発行:高尾登山鉄道株式会社
     八王子ガイドマップ    発行:八王子市 八王子市広報課広報係
     高尾・陣馬わくわくハイク 発行所:株式会社のんぶる舎

コース認定制度


 一つの都県の「関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)」全コースを踏破した方には、認定証を交付するという各都県の制度があります。

 認定を希望する方は、各コースに定められた撮影ポイントで、申請者自身を入れた写真を撮影し、全コースの写真が揃いましたら、住所、氏名、年齢及びそれぞれの写真にコースの感想と撮影年月日を明記のうえ、都県の各担当課へ提出してください。

 審査のうえ「首都圏自然歩道連絡協議会」から認定証と記念バッチを交付されます。

 そして、最後の都県の全コース踏破の認定申請の際に、他の都県の認定証の写しを提出してください。全コース踏破認定証と記念バッチを交付されます。

 詳細は、各都県の首都圏自然歩道連絡協議会へ・・・

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