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基本のスタイル
失敗しない靴選び
軽くて丈夫なザック
山歩きの服装
便利な小物

便利な小物

○地図とコンパス

 これは便利な小物というよりも、山歩き必須の道具と思ってください。
 もちろん林間から街の様子がちらほら見えるような裏山感覚の山歩きでは必要ないかもしれません。
 そのため多くの人がもたずに済ませてしまうものでもあります。

 しかしながら、「日帰りのハイキングだから」、「決まったルートしか歩かないから」といってこの2つを用意しない人が多いようですが、大変に危険なことです。
 山の遭難例を調べると、地図はもっていてもコンパスはもっていないことが多いと聞きます。

 地図は国土地理院製作のものがよいといわれます。
 ただし一般ルート中心の尾根道歩きなら市販の「登山地図」や山歩きのガイド本に記載されいるようなものでも大丈夫でしょう。
 国土地理院の2万5千分の1の地図は、航空写真を基に作製されており、国内ではもっとも信頼できるものとされています

 コンパス(方位磁石)は比較的安価なものでも使えると思われます。
 腕時計のバンドに装着する簡便なタイプのものや携帯のストラップになったものも最近見かけます。
 ただし、まさに山道を分け入るような自然条件の厳しい登山などでは、登山用品店で本格的なコンパスを求めた方がよいでしょう。

○ヘッドランプ

 長時間のハイキングや少し高い山に挑戦するときは、ヘッドランプは必需品です。
 日帰りで下山する予定であっても山では何が起こるかわかりません。
 予想外に時間がかかったり、何らかのトラブルに巻き込まれないとも限りません。
 なんの街路灯もない山道で少し道に迷えばすぐに真っ暗闇の世界です。
 暗いと道標も見逃しやすくなるので、道に迷う危険がさらに増します。
 「たとえ夜道を歩くつもりがなくても照明器具は是非用意しておきたいものです。

 頭にバンドで装着するヘッドランプが人気ですが、照らしたい場所を正確に照らすことの出来る、いわゆる懐中電灯の使い勝手も捨てがたいものがあります。

 いずれにせよ替えの電池や電球も持っていったほうがいいですね。
 今は、LEDタイプのものが出て、非常に軽くなりました。
 ザックにしまう時は、ビニールの袋に入れて、壊れないようにパッキングしましょう。

○虫除け

 暖かくなると虫対策も必要です。無防備で出かけていくと毒虫にかまれたりします。
 そこで虫除けスプレーみたいなものは用意しておきたいものです。

○薬

 医薬品は自分が使い慣れたもので頭痛薬、下痢止め、解熱鎮痛剤、外用薬で消毒剤火傷用の軟膏、テーピング用のテープも骨折、ねんざなどの固定に使用できます。

 そのほか三角布、包帯、ガーゼ、さらしのほかにはさみ爪切りピンセット等を持参すると役に立つ。
 胃薬、風邪薬、肉体疲労時の栄養補助剤など日頃常用している薬なども忘れずに持っていきましょう!

○トイレットペーパー

 ティッシュペーパーのかわりに芯を抜いたトイレットペーパーを1こ持っていくとかさばらず何かと便利。
 使用後のコッヘルの汚れを拭いたりなどいろいろな用途があります。

○折りたたみ傘

 ザックの中に必ず入れておきたいのが折りたたみの傘。小雨の時や暑くて雨具の着用をためらう時、ビバークでツエルトを被ったときのポール代わりなど、なにかと便利なのが傘。
 でも、歩行で自信の無い方の傘さし歩行は危険です。また強風による吹っ飛びにもご用心!

○カメラ

 登山記録を残すならカメラを持っていきましょう!
 デジカメならコンパクトで軽いものがお勧めです。

 最近は光学2〜3倍ズームも安く手に入るようになりました。撮影に失敗しても捨てられるし、フイルムのように毎回買う必要もないので経済的です。

○ストック

 ストックがあれば、足場の悪い場所や下りには重宝です。しかし、疲労を抑える“魔法のつえ”となるが、正しく使わないと危ない目に遭うこともあるのです。

 長さが自由に調節ができ、クッションがついているものが楽です。
 反対に岩場では邪魔になるときがありますので、ザックに収納できるよう取付バンドなどあらかじめ調節しておくことです。
 山歩きの基本は3点確保です。

 行動の邪魔にならないよう優れた製品を選択したいものです。
 かなりハードな状況でも体重を支えることが出来、しかも行動の邪魔にならない伸縮式が最も一般的です。
 グリップの形状、一本杖か二本杖か等、自分の目的に合わせ慎重に選択したいものです。選ぶときのポイントは持ちやすさ。

 店頭では、縮めた状態で陳列され、数十グラムの違いは分かりにくい。
 だが使う状態に伸ばして振ってみると、手首にかかる負荷はかなり変わってくるのです。
 必要以上に長いと、その重さが逆に負担になる。
 自分にあった長さのポールを選びたいものです。

 特に注意したいのが、その長さと先端のキャップの扱いです。長さは三段伸縮タイプで、伸ばすと多くが130センチ程度ある。
 しかし、腰の高さぐらいの長さで十分。それ以上だと、腕の上げ下げで疲れてしまう。
 先端のキャップをつけたままでは斜面で滑りやすくなり、大変危険です。
 逆にぬかるみ用のストッパー(バスケット)を外してしまうと、岩場の裂け目などに挟まり、ポールを傷めてしまうこともあるので注意が必要です。

○新聞紙・マッチ&ライター・ロープ

 新聞紙は何かあったときに火をおこしたり、かぶれば保温にもなります。
 マッチ、ライターとロープも緊急時に役に立ちます。

 マッチは水や風には弱いけど、何らかのトラブルでライターが使えないとき1箱あると安心できます。

○ビニール袋

 スーパーのビニール袋などを持っていくと、ゴミを持ち帰る場合に役立つばりでなく、木の実や松ぼっくり、楓の落葉などを記念に持ち帰るのにも便利です。

○非常食

 山で道に迷ったり、怪我をして動けなくなった時のために、必ず非常食を持参しましょう。非常食は、コンパクトでカロリーの豊富な食べ物にすると良いでしょう。
 具体的には、カロリーメイト(喉が渇くと食べられない人が多いので、水も必要になります)やチョコレート、コンデンスミルク、蜂蜜などが良いと思います。

 自分の嗜好も考慮して、カロリーの豊富なものを選びましょう


○日焼け止めクリームとサングラス

 山は紫外線が強いので、日焼け止めは必需品です。
 効果は塗ってから3〜4時間なのでこまめに塗りなおしましょう。

 汗をかくと効果はもっと短くなります。
 また、長袖や首までかくれるシャツを着れば二重の対策になります。
 射による照り返しをおさえる偏光レンズのものが主流です。
 ストラップをつけると首から下げられて便利です。
 花粉対策には大ぶりのゴーグルタイプが効果的です。